みなさん、コモリザメって聞いたことはありますか?
名前からはどんな姿をしているのか全く想像がつかないですね。コモリっていうくらいだから子守りをするサメなのか、そんな事も気になってきます。
サメはサメでも、種類によって大きさや性格などが全然違います。コモリザメは全長3メートルほどになるサメですが、性格はどちらかといえば穏やかで、主に海底にいて昼間は仲間同士重なり合ってじっとしているようですよ。ではなぜこの名前がつけられたのでしょうか?
今回はコモリザメの名前やその由来についてご紹介していきたいと思います。
コモリザメとその名前の由来とは?
このコモリザメ、漢字では子守鮫と表されます。この漢字から想像すると、子守りをするサメということになりますよね。でも実際にはコモリサメは子ザメのお世話はしません。
ではなぜ?ますます謎が深まりますよね。
このサメ、実は他にも名前があります。そこに名前の由来が隠されているかもしれません。
コモリザメの学名は?
コモリザメはテンジクザメ目・コモリザメ科・コモリザメ属(Ginglymostoma)に分類されるコモリザメ( G. Cirratum)という種になり、学名はGinglymostoma cirratumと表されます。学名はラテン語なのですが、もともとはギリシャ語のginglymos(蝶つがい)とstoma(口)に由来します。
コモリザメは砂を吸い込んでエサを捕ることが多いので特殊な形の口をしています。
コモリザメは英語ではなんて呼ばれるの?
コモリザメは英語でNurse Shark(ナースシャーク)と呼ばれます。英語でも日本語でも子守りをするサメという意味ですね。なぜなのでしょうか?
実はコモリザメの名前の由来にはいくつもの説があります。そのうちのいくつかをご紹介していきますね。
このサメ、子育ては行いませんが出産をします。その様子を観察していた昔の研究者が、身体をよじりながら産まれてくる子ザメ達を見て、母ザメがお世話をしていると勘違いしたという説があります。
またコモリザメが砂に潜むエサを探す際に出す音が、ミルクを吸っている赤ちゃんに似ていたことに由来しているという説もあります。その他にも色々ありますが、最も有力とされているのは、中期英語と関係しているという説です。
15世紀ごろサメの仲間はhussと呼ばれていましたが、それの訛った形としてnusseという語が生まれ、それがさらにnurseに変化したというそうです。たしかにこれだと子育てしなくてもナースシャークと言われるというのも納得ですね。
まとめ
ナースシャークとその名前の由来について少し掘り下げてみました。少しだけナゾが溶けた気がしますが、確実な説というわけでもないようです。
まだまだサメという生き物は分からないことも多い分、興味深いですね。