人間は人と話をしてコミニュケーションをとります。この事は生きる上でとても大事な事です。

この「話すこと」と同じ位に大事な事があります。それは「食べること」、要するに「噛むこと」です。この「話すこと」と食べ物を「噛むこと」の動きは全く同じ動きであり、人が生きる上で同じ様にとても大事な事なのです。

ホオジロザメも同様です。アザラシ等の大型の肉を餌とするサメにとって「噛むこと」が出来なくなることは一大事でしょう。ホオジロザメの「噛む力」ことについてご説明いたします。

ホオジロザメの噛む力

ホオジロザメ 噛む力

あの有名な映画「ジョーズ」で特に印象に残るのは、ギザギザのノコギリのような、あの三角形の歯かもしれません。

歯の数は平均して200本位あり、どんなものも噛みちぎってしまいそうに見えます。ホオジロザメの歯は、古くなって、抜けてしまったりしても、何回でもまた生えてきます。人間のように永久歯が抜けたらもう生えてこないという事はありません。

それでは噛む力そのものはどれ位なのでしょうか。実は、ホオジロザメの歯は、剃刃が何枚も折り重なった形状であり、とても切れ味がよい為、それほど力がいりません。それは良く切れる包丁が、力を必要としなくてもスパッと切れるのと同じです。

その為、逆に強く噛む事は刃こぼれをおこしやすくなってしまいます。少しでも刃こぼれする歯をそのままにすることなく、直ぐに生え変わるために直ぐに抜け落ちます。

一方、噛む事で比較されるのがワニです。ワニは歯を相手に深く食い込ませて逃げられないようにするように出来ているので、実はワニの方がホオジロザメよりも噛む力は約7倍の力があります。

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その為、ワニとホオジロザメでは獲物の捕らえ方が違います。ワニが噛む力で相手を逃げないようにするのに対し、ホオジロザメは何度も細かく相手に噛み付き、傷を負わせ、出血多量で意識を失なわせる方法です。サメが何度も何度も獲物に噛み付いて襲い掛かるのはそういう訳があったのです。

まとめ

ホオジロザメが大きな口を開けている写真を目にしただけで、身のすくむ思いがします。どれほどの力で食いちぎられてしまうかと思ってしまうからです。

しかし、意外にもホオジロザメは噛む事をあまり好まないようです。直ぐに歯こぼれをおこしてしまうので、硬いものには噛み付きません。少しずつ切り刻んで獲物をしとめます。ただし、人間のような存在は、ホオジロザメが軽く試し噛みをしただけでも、恐ろしい程の重症を負ってしまうでしょう。

人間の噛む力は成人男性の最高で約100キロと言われますが、ホオジロザメは約300キロで、噛む力は弱いと言っても人間の三倍もあります。

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