あなたが飛行機に乗った時の一番の不安は、この飛行機が事故を起してしまったら・・・という事だと思います。しかし、実際のところ、普通の道路での交通事故の方が、ずっと確率が高く、数が多い事に、冷静になれば気が付くことでしょう。

それと同じ事が、ホオジロザメにも言えます。「ジョーズ」のスティーブン・スピルバーグの映画の影響により、サメが人にとって、とても恐ろしいものだというイメージは定着してしまいました。サメを必要以上に恐れ、しなくてもいい心配をしてしまっているのではないでしょうか。

それはまさに、「飛行機が落ちたらどうしよう」に似ています。何事も姿の見えない敵に怯えます。特撮技術や、CGの技術が無かった時代の「ジョーズ」を見返してみて下さい。ジョーズ自体の姿はあまり出てきません。効果音や、恐怖に引きつる人の顔で恐怖を煽ります。私達は、姿の見えない敵に怯える事が一番の恐怖だからです。このジョーズのモデルと言われる、ホオジロザメもやみくもに怯える必要はありません。相手を知ることが、恐怖に打ち勝つ秘訣です。これから、ホオジロザメの事を詳しくご説明いたします。

ホオジロザメの日本での被害

ホオジロザメ 日本 被害

ホオジロザメ及び他のサメも含みますが、サメに人が襲われる事故は世界で年間100件程あるという報告があります。その1/3ほどがホオジロザメによるものです。ホオジロザメに人が襲われる被害の報告が多いのが、カルフォルニアやオーストラリアです。日本でも事故の報告がありますが、ここ何十年間の報告を見ても、現時点までに2~3件の報告のみとなっています。

日本での被害者に共通していることは、潜って漁をしていた人です。世界的に見ると、襲われるケースは、サーフィンや、海水浴で遊泳中、また日本での事故のように潜水漁をしている時が多いようです。

ホオジロザメの主食はアザラシやオットセイであって人間ではありません。なぜ襲われる事故があるかというと、好奇心による試し噛みのようなのです。ホオジロザメのような巨大なサメの好奇心は、私達人間は命取りになるという訳です。

そうならない為には、あきらかにアザラシではないと間違えられないようにする事です。サメは色を認識しますので、サーフボードや、ウエットスーツ、水着は派手な色にするといいとされています。

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まとめ

ホオジロザメの事故の大半は、死には至らないまでも重症を負ってしまいます。

日本のケースは潜水漁であったため命を落としてしまいましたが、ホオジロザメは食べ物かどうかの確認の為に様子を見るために噛みつくのです。日本での事故件数は、世界に比べてとても少ないと言えますが、ゼロではありませんので、サメが出没する可能性がある海域や、目撃情報があった場所では海に入らない方がいいでしょう。

映画のジョーズのようにあなたを追い回して捕食しようとする事はありませんが、好奇心と間違いで命を落としてしまっては元も子もありません。

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