みなさん、サメってどのように呼吸しているかご存知ですか?

サメは魚類(軟骨魚類)なのでエラ呼吸をしています。ただ魚と違うのは、呼吸するためにはずっと泳いでいる必要があると言われている点です。果たしてそれは本当なのでしょうか?

まず、コモリザメっていったいどんなサメなのでしょうか?

その顔は平べったくて幅広く、裏側には小さめの口がついていますよ。サメにしてはちょっと愛嬌のある顔をしています。

生息場所は大西洋の底の方に広くに生息し、底の方で主に甲殻類やウニ、魚などを食べます。

コモリザメ、実は昼の間は海底で大人しくしています。サメの仲間なのに泳ぎまわらないとなると、どのように呼吸しているのでしょうか?それでは詳しくみていきましょう。

 

コモリザメはどうやって呼吸するの?

コモリザメ 呼吸

コモリザメは分類上テンジクザメ目・コモリザメ科に属しています。科は違いますが、同じテンジクザメ目の生き物に、あの水族館で人気者のジンベエザメもいますよ。

一般的にサメの仲間のエラは1対~7対ほどですが、テンジクザメ目の仲間は5対のエラ穴を持ちます。

多くのサメは呼吸の際、口から水を吸入するために泳いでいなければいけないというのは本当です。ただテンジクザメ目の一部のサメはじっとしていても呼吸する術を持っていて、コモリザメも動かず呼吸することが出来るのです。

コモリザメは流れに逆らってじっとしていることができ、動かずとも口から新鮮な海水を容易に取り入れてエラへ送り込むことができます。さらにエラ以外にも噴水孔と呼ばれる呼吸のための小さな穴を持ち、そこから海水を取り入れることができます。生活様式に合わせて進化しているのですね。

同じテンジクザメ目の他のサメはどうなのでしょうか?ジンベエザメ科のジンベエザメは残念ながらこの術を持ちません。そのため水族館にいる人気者たちも、夜中になってもずっと泳ぎ回っているのです。

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他にはテンジクザメ科のイヌザメはどうでしょうか?かれらはじっとしていても呼吸ができます。また4対のエラ穴を排出用として閉じ、最期の5対目だけを水の吸入に使用していると考えられていますよ。

 

まとめ

いかがでしたか?コモリザメはサメの中でも特殊な呼吸能力をもっているという事がお分かりいただけたのではないでしょうか?

また彼らは夜行性でもあるので、ダイバーさんが出くわす昼間は底でじっとしていますが、からかってつついたりすると突然激しく攻撃してくることも多いようなので、もし見つけてもそっとしておいてあげてくださいね。

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