サメといったら凶暴なイメージがありますが、ジンベイザメは性格が温厚で大人しいです。そして人を襲う事もありません。食べ物の種類は主に小型の甲殻類やプランクトンです。この大きな体とは裏腹に、意外なものを食しています。
その食事中に使用する歯ですが、ホオジロザメのように恐ろしい歯ではなくて、退化しているため非常に小さい歯なのです。一見したら歯が見えない程度なのですが、数をとても多いです。上下合わせたら役8000本~10000本も並んでいると言われています。
そんなジンベイザメの歯にはどんな特徴や役割があるのでしょうか?
ジンベイザメの歯の特徴や役割とは?
サメの歯は抜けたそばからすぐに新しい歯が生えてきます。なので、サメの歯は抜けやすくなっているのです。
通常のサメの歯は、一つ一つが大きくて、歯の周りには細かくギザギザしたものがついています。これにより、のこぎりのように獲物を切り裂きます。
あとは、小さなとげのような歯がたくさん生えていて、並んでいるだけでなく、前後にも列となっています。これを歯列と言い、このような歯は、魚に食い込ませて逃がさない為にあります。
サメは臼歯がないので、基本的には獲物は丸飲みします。これらが、サメと言えばイメージできる歯です。
そしてこれらのサメと違うのは、ジンベイザメはプランクトンを主食としているので、他のサメの歯と違ってとても細かくて小さいのです。獲物を豪快にかみ砕くイメージのあるサメにとってジンベイザメというのは真逆で、むしゃくしゃ食べるためについている歯ではないことがわかります。
このメカニズムは、ひげクジラに似ているようです。
まとめ
ジンベイザメはとても体が大きくて、自分より小さい生き物をどんどん丸飲みにしてしまうようなイメージがありますが、実際は全然そんなことはなくて、普段はプランクトンしか食べないので他のサメより歯がとても小さく、なにか獲物をかみ砕くということはないのですね。
温厚な性格だからこそ水族館などで、他のサメたちと一緒に飼育されていても平気なのだと思います。