家の近くの動物園で、サルの檻の隣に、「人間の檻」という空の檻が設置されています。その中に自分が入り、記念写真をとるのがウケて、家族連れで賑わっています。その檻の説明には、「ホモサピエンス 霊長目(サル目)ヒト科 分布 全世界」と明記されています。

生息地とは、動物にとって最も生活しやすい場所です。人間は自分達の力で荒地を開拓し棲みやすい環境にかえる力を持つからこそ、分布が全世界なのでしょう。

多くの生き物は住みやすい環境とは、生きる為に必要な食料、餌を得る事ができる地域の事です。

ホオジロザメも同じ様に、その餌の多い地域に多く生息しています。謎の多いホオジロザメの生息地をご説明いたします。

ホオジロザメの生息地

ホオジロザメ 生息地 分布

ホオジロザメの生息地は、温帯から寒帯にかけての海で、基本的に大陸沿岸を広く活動範囲にしています。日本も沖縄から北海道周辺の全エリアに及びます。

やはり、餌になるアシカやアザラシ、オットセイが多い地域を活動エリアにしているようです。

ホオジロザメの分布

ホオジロザメは日本近海、オーストラリア、ニュージーランド、地中海、南アフリカ、アメリカまで広範囲に分布しています。ほとんど全世界と言ってもいい程です。

最近、基本的に単独で行動すると言われていたホオジロザメが、実は狭い範囲を季節的に回遊しているという事が解り始めました。日本でも、季節の海水温に応じて列島周辺海域を南北回遊していると考えられています。

また、興味深いエリアも存在します。「ホオジロザメカフェ」と呼ばれる海域があります。そこはハワイからメキシコにかけての海域で、ここでオスとメスが出会う場所といわれています。

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まとめ

ホオジロザメは世界各地を生息地にしています。

それはある意味人間のせいかもしれません。餌であるアザラシ、アシカ、オットセイが減少してしまい、範囲を広げて探し回るしかないからです。餌の減少の原因は、温暖化や自然環境破壊、環境汚染などの人間のせいに他なりません。その上駆除、フカヒレ目的の乱獲などで、生息数も減少しています。南アフリカ海域の調査によると、500匹程度しか確認できなかったようです。

近所の動物園のヒト科の説明文に、「平和を好み、助け合って集団生活をします。しかし、他の生き物すべてを絶滅させる力を持つ危険な動物でもあります」と但し書きが添えられています。同じようにニューヨークの動物園にある「危険な動物」という檻の中には鏡が一つおいてあったそうです。その鏡を覗き込むと、人間が映るのです。

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