オオワニザメはミズワニと混同されることが多いサメです。以前ミズワニ科に分類されていたことが原因だと考えられますが、オオワニザメはオオワニザメ科なのでミズワニとは別の種類のサメです。
このオオワニザメ、なぜワニという名前がついているのか気になりますよね?ワニのように尖がった顔をしているのでしょうか?なんとなく怖そうなイメージだけは伝わってきますが、実際はどうなのでしょうか。
その謎は昔の日本にありました。水の中に生き、人間を襲う大きなサメのことをサメではなくワニと呼んでいたそうです。特にご高齢の方に多いようですが、今でも一部の地域ではその時の習慣が残っているようです。さらに、中国地方ではサメ料理のことをワニ料理と呼んでいるようですよ。
日本語ではオオワニザメという名前ですが、英語では何と呼ばれているのでしょうか?オオワニザメの学名についても少し調べてみたいと思います。
オオワニザメの学名について
オオワニザメはネズミザメ目・オオワニザメ科・オオワニザメ属(Odontaspis)に分類されているサメで、学名はOdontaspis feroxです。このferoxはラテン語で「獰猛な」という意味を持ちます。
学名にまで恐ろしい意味が含まれているということで、やはり危険そうなサメですね。しかし実際にはそんなに狂暴なわけではなく、ヒトを襲う事はないとも言われていますよ。
ただ胎仔サメは産まれてくるまでの間、母親の胎内で共食いして成長すると推測されているので、そこの部分の恐ろしさと関係している可能性もありますね。
オオワニザメは英語では何と呼ばれているの?
オオワニザメの英名は、Smalltooth sand tiger(スモールトゥース・サンドタイガー)もしくは、bumpytail ragged tooth(バンプティー・ラグドトゥース)だそうですが、他にも同じような意味を持つ似た呼び方があります。Sand tigerはオオワニザメ科のサメ全体を表すのですが、砕波帯辺りの海底で泳ぎ回る姿が見られることが多く、時には海岸にかなり接近してくることに由来しているようです。
オオワニザメの分布域は広いながら、私たちが目にする事は非常にまれなのですが、一方でグレーナースシャークという別の種類のサメと見間違われる事も多いのだそうです。
まとめ
オオワニザメの学名や英語の名前、また名前の由来についても少しご紹介してきました。名前の由来とは関係ありませんが、オオワニザメの顔は尖がっています。ちょっと恐ろしい一面もあるサメですが、意外と大人しいオオワニザメについて色々知ることができました。