私達人間はあんなに肉が好きだったのに、40歳を過ぎた頃から急に魚が好きになってきたとか、年齢や環境で、感覚が変わる事があります。例えば寿司は子供の頃サビ抜きだったのに、大人になったら、サビ抜きなんて物足りない!等と、味覚の変化が現れます。

このように人間が年齢や環境、性格で好き嫌いが変わってくるのと同じ様に、ホオジロザメも成長にともなって好みが変わってきます。

ホオジロザメの若者は、魚やエイを好んで食べますが、成長して大人になると、アシカ、アザラシ、ラッコ、イルカ、ウミガメ等に好みが変化していきます。だんだん大型の肉を好むようになります。

ところで、その好物の中に人間の存在がありません。ホオジロザメの俗名のなかで、「Man-Eater」(人喰いザメ)と名前が付いているのにも関わらず、実はホオジロザメは人はあまり好きではありません。

その理由をご説明いたします。

ホオジロザメは人間を食べる?

ホオジロザメ 人間 食べる

ホオジロザメはむしろ人は好んで食さないと言われています。というのは、人間は骨が多く消化に時間が掛かり、消化不良になってしまう事が多いからだとされます。

それなのに、ホオジロザメに人が襲われる件数は世界で毎年約40件ほどあります。意図的にホオジロザメが人間を食べることはないのに、なぜ事故がおきるのでしょうか。

襲われる理由は、簡単です。それは勘違いです。勘違いとは、大好物のアザラシの姿に、サーフボードにのってパドリングをする姿が似ている事や、丸い浮き輪に乗って手をチャプチャプする姿が、ウミガメに似ている事から勘違いをして襲ってくるようなのです。一口かじってみて、違うと気が付くのかも知れませんが、その勘違いの一かじりが人間にとっては大きな傷になってしまい、時には命を落としてしまうのです。

それ以外の理由としては、人間がサメの縄張りに不用意に入ってしまったり、船から出る機械の電波や、なんらかの磁場がサメの感覚を狂わせてしまう為ではないかと考えられています。

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まとめ

喉が渇いて外から帰宅し、冷蔵庫の中の麦茶を飲んで、それが麺つゆだったショックは忘れられません。思わず吐き出してしまいました。

ホオジロザメにとっても同じ事が言えるのではないでしょうか。お腹がすいて多少イライラしている時に、サーファーがアザラシに似ている動きをしたら、ガブッといってしまう事でしょう。そうならない為には、なるべく派手な蛍光色などのウエットスーツや、水着を着用しましょう。明かに大好物ではないと認識されるものには積極的に襲う事はありません。

ただし、ホオジロザメの目撃情報が発令されたビーチには、いくら派手な水着でも入らないようにしましょう。何か人間にはわからない磁場の乱れで感覚が狂ってしまっている可能性もあります。

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