ジンベイザメはテンジクザメ目ジンベイザメ科に属する唯一のサメで、世界で一番大きい魚として有名ですね。
その迫力ある大きな姿に圧倒されますが、動きはゆっくりとしていて、人にとって危険性が低いサメと言われています。
そのジンベイザメの出産の時期や卵の数など不明な点も多いですよね。色々と調べてみました。
ジンベイザメの出産時の子供の数は?
ジンベイザメの出産時の子供の数はどのぐらいなのでしょうか?
ジンベイザメはどうやら出産時の子供の数は一度に300匹以上と言われています。ジンベイザメは数年に一度しか出産せず繁殖力が低い魚です。
例として、1995年に台湾で捕獲されたジンベイザメのメスの体内から、約300匹の胎仔が見つかったようです。ここまで胎仔の数が多いサメはあまりいないようですね。
ほとんどの魚類は卵を産み落とす卵生である為、ジンベイザメもずっと卵生であると信じられてきました。しかし台湾で捕獲された例から、ジンベイザメは卵胎生という事が明らかになりました。
卵胎生はメスの体内で卵を孵化させてから出産をします。卵生だと卵が孵化するまでに他の魚に食べられることが多いのですが、卵胎生は卵の期間を母親の体内で過ごすことが出来るので安全なのです。
卵胎生は生まれた時すでに自力で餌を食べる事が出来るので、ジンベイザメの生存率が高まるのです。卵胎生はメリットが大きいのですね。
ジンベイザメの出産に関してこれ以外発見例がないと言われています。その為、妊娠しているジンベイザメについて交尾はどうしているのか、妊娠期間はどのくらいなのか、妊娠中の子供はお腹の中で何をやっているか、栄養はどうしているのか等、研究者も一切わからないようなのです。
ジンベイザメの出産の時期についても今のところわかっていません。
今、沖縄県の美ら海水族館と沖縄美ら島研究センターでは、ジンベイザメの繁殖生態の解明を目指し、世界初の飼育下繁殖に向けて様々な調査や研究をしています。ジンベイザメのオスとメスを展示しているのですが、オスがメスを追尾している行動が多く、繁殖が近づいている事が推測されています。もし今後繁殖に成功すれば、ジンベイザメの出産に関して等、色々謎が解き明かされるのではと期待されています。
まとめ
ジンベイザメの出産の数は、どうやら数年に一度300匹以上と大量に出産する事がわかりました。
出産の時期についても実際に確認が出来ない為、研究者も未だよくわかっていないのが現状です。
そういうわけでジンベイザメの生態は謎な点が多いのですが、沖縄の美ら海水族館のジンベイザメの繁殖に成功して、ジンベイザメの生態について少しでも明らかになればいいなと願っています。